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42.トイレの臭気が気になりませんか? 6-5-97

  ビロウな話で申し訳ありませんが、排泄物のニオイについて考えてみます。

  ◆パートワン.
 パリ郊外にあるベルサイユ宮殿(社交用の城)やロンドン郊外にあるウインザー城(戦闘用の城)等には、日本で言う便所、米国で言う家庭用バスルーム(風呂場と洗面所兼用のトイレ)が存在しなかったことは有名な話です。マリーアントワネットでも持ち運び(ポータブル)式の寝室用便器を使っていたようです。換気装置や脱臭装置の無い室内で全員が便器を使うと、排泄物は速やかに搬出したとしても室内は排泄物臭が漂い大変であったと思われます。

  ◆パートツゥー.
 米国の家庭では、浴槽、洗面台と便器とは一つの部屋に備え付けてあり、しかも家屋の中心に作られています。そこをバスルーム(日本語に訳すと風呂場)と通常呼びます。現在の我が国でも、一般的に便所は北側で家屋の隅の方にあり、浴室や洗面所と一緒にすることは、通常は考えられないと思います。昔は寝室や居間などから離れた離れに便所はありました。欧米と日本とでどうしてこんなに違うのでしょう。不思議と思いませんか。

  ◆パートスリー.
 留学や商用などで欧米に長期滞在した経験のある日本人であれば殆どの人が一度は体験していると思いますが、欧米人が用をたした直後のトイレに入ってもトイレ特有の臭気が全く無いのです。欧米人の糞便は、我々日本人のものと異質のようで、腸内細菌による発酵から生じる悪臭物質が作られないのだと思います。欧米人達と同じくらい肉食を摂ると、日本人の糞便は耐え難い程悪臭が強くなります。従って、米国式のバスルームは、日本には向かないと思います。相当昔から日本人の排泄物は臭かったと考えられます。

  ◆パートフォー.
 赤ちゃんのウンコは、柔らかで黄色い色をしており酸っぱい臭いがします。決して大人の糞便特有ないやな臭気はしませんし、トイレ特有の悪臭を放つことはありません。段々と成長してオッパイを飲まなくなる年齢から、子供の糞便も大人と同じように固くなり黒っぽい色で異臭を放つようになります。

 糞便の臭いは、食物と腸内の細菌により決まるのではないでしょうか。乳又は乳製品を小さいときから多く摂り続けると、腸内に生息している細菌の相があまり変化しない。所が、米やデンプン質の食事に変わると、腸内の細菌まで乳用から米用にシフトするのでしょう。 欧米人が肉とポテトを主食にしても、あまり臭いオナラも出ないし糞便も臭く無いのは、多分牛乳、ヨーグルト、チーズ等の乳製品とワインを大量に飲食するからではないかと、確固たる証拠は無いのですが私は自分の第六感でそのように考えています。

 ベルサイユ宮殿の住人達は、寝室での排泄をポータブル式便器でおこない、排泄物を召し使いが速やかに屋外に搬出したとしても、排泄物の特有な臭気が寝室や廊下等充満する事が無いために、さほど不便さを感じて無かったのでしょう。その理由は、他人に不快感を与える程の臭気が漂うことが無かったからと考えられます。

  ◆パートファイブ.
 最近読んだ本に老人施設での面白い実験のことが書かれていました。概略をお伝えします。お茶の渋味の成分であるカテキン、別名タンニンは、脱臭作用、殺菌作用、抗ストレス作用、その他多くの生理的活性のあることが段だと解明されてきました。そこで、普通の大きさの湯呑み茶碗で4杯お茶を飲みますと、カテキンを約0.3グラム摂取することになるそうです。そこで、老人施設のお年寄りにお茶4杯分のカテキンを混ぜ込んだ食事を毎日数週間続けて食べて貰った。その結果は、2週間程経過するとお年寄りの排泄物のあの特有な臭気が無くなったそうです。カテキンは、腸内の清掃もしてくれるようです。前の人のヌクモリとニオイを残さない知恵を知っている人がいましたら、是非お知らせ下さい。皆様からの生活の知恵も掲載出来ればと考えています。



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