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119. 眼科の性行為感染症と再興感染症. 12-27-98.

 

 @ コンタクトレンズが招く感染症.

  ある大学病院の眼科でまとめた目の感染症の原因菌は、グラム陽性球菌が全体の44.7%と約半数で一番多く、その内訳はブドウ球菌が82.3%を占めるそうです。ブドウ球菌は、マブタや角膜の潰瘍および眼球に炎症など重篤な感染症を引き起こす恐い細菌です。ブドウ球菌のなかでも薬剤に抵抗性を示すMRSAによる感染も多いようです。

 グラム陰性桿菌は、全体では10%程度とそれほどは多くないようですが、緑膿菌による角膜の潰瘍は重症になる可能性があります。角膜の潰瘍は、コンタクトレンズの使用者に多く、レンズの保存液の汚染、不充分な消毒などが原因のようです。感染から数日で発症し、潰瘍は全角膜に広がり、失明の危険性も高い感染症です。

 最近では使い捨てのコンタクトレンズが販売され、手軽に装着できることなどから、「大きな異物を目に入れている状態」をあまり意識しないようになったことなどが、この感染症の背景にありそうです。ハードレンズでは、発症しても異物感や痛みが感じられ早めに異常に気がつきやすいようです。しかし、ソフトレンズは、眼球とレンズが一体となるタイプですから自覚症状に乏しいケースもあるようです。そのために本人が知らぬうちに意外に進行し重症となることもあるようです。

 コンタクトレンズの使用者は、定期的に角膜の検査を受けられた方が良いと思います。


 
A 眼科と性行為感染症.

  目の病気でトラコーマというクラミジアによるものがあります。昔は子供などに多くみられた目の代表的な感染症でした。現在のわが国では、ほとんど発症例はないようです。しかし、発展途上国を中心に現在でもトラコーマの患者は数億人いると推測されています。

 このクラミジアによる結膜炎の患者には、泌尿生殖器に感染症を持っていることが多いようです。北米や南米の報告によると、婦人科外来を訪ねてくる患者では、このクラミジアによる感染症が、地域によっては70%にもなり、一番多いようです。この病気は、性行為により感染し広がっているようで、世界的な傾向です。また10代から20代で性行為の活発な人ほど泌尿生殖器のクラミジア感染が多いと言われています。

 クラミジアによる性行為感染症としての泌尿生殖器の感染症が殖えると、新生児への母親からの垂直感染による結膜炎に注意する必要がうまれます。新生児の眼を感染症から守ることは、大人の義務と思います。

 これから妊娠する可能性のある女性および現に妊娠している女性は、クラミジアの検査を受けて、生まれてくる赤ちゃんにクラミジアを移さないように努力しましょう。

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