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151A型肝炎が大流行する?7-24-99.

@.温水プールでA型肝炎の集団発生.

 肝炎を起こすウイルスは、感染の仕方から2種類に分けられます。飲食物と共に経口的に体内に侵入するA型とE型の肝炎ウイルス、と輸血や医療機器を介して感染が成立するB型やC型肝炎ウイルスなどです。

 オーストラリア・メルボルン郊外でウイルス性肝炎の集団発生が起こりました。患者は、全員8-16才の男子で、フットボール大会に参加した後、1人の患者の家に行き、共通した飲食をし、温水プールを利用していたことが彼らに共通していました。このとき、いろいろな調査の結果判明したことですが、最初の患者は当日体調が悪くプールを利用したが途中から帰っていました。その男の子は、その後A型肝炎てあったことが検査をして判りました。この患者と二人の兄弟以外に27人が参加し、その内訳は、8-16才の男子は17名で女子は3-17才の10名でした。最初の患者を含む数名の男子が温水プールを利用し、クジラの真似をして口に水を含み吹き出す遊びをしていたようです。最初の患者が排泄したウイルスを他の少年が経口的に摂取したようで、患者は8才から15才の男子で6家族の7名でした。女子はプールを利用しなかったのて、1人の患者もでませんでした。

 この屋外の温水プールは、オゾンと紫外線を用いる装置で水処理が行われていました。しかし、豪州の公立学校のプールでは、オゾンと紫外線のシステムは効果が少ないとの理由から使用が認められていないそうです。

A.アジアで流行が懸念されるA型肝炎とE型肝炎

 昨年香港で開催された国際消化器病会議において、「衛生状態を改善しなければ、2-3年以内にA型肝炎が大流行する」と警告が出されたようです。また「A型肝炎は、中国本土、インドネシアやフイリピンなどの発展途上国を1−3月に訪ねたときに多発生する傾向があり、それは、中国式の貝類の入った鍋料理が好まれる時期で、多くの人は貝類に完全に火を通さないで食べてしまう」とも指摘しています。またE型肝炎患者の80%が貝類を食べており、45%が中国南部をはじめとする流行地を旅行していたと香港からの報告がありました。

 A型やE型の肝炎は、洪水により上水道が下水で汚染されることの多い発展途上国で最も発生しやすく、大流行が起こる可能性が危惧されています。近年は生ガキが殻の付いたまま輸入されるようになりました。国内産の生ガキもSRSVなどのウイルスを保有していますが、A型やE型の肝炎ウイルスは、それほど多く検出されることはありません。

 A型やE型の肝炎ウイルスは、細菌性の食中毒と異なり、新鮮な魚介類を介しても感染が起こり得る特徴がありますので、発展途上国から輸入される新鮮魚介類を介した流行が起こる可能性が危惧されます。ウイルス性肝炎には今後も注意を払う必要があります。

 E型肝炎ウイルスは、妊婦が感染すると激症肝炎を起こすことがあり、その場合約30%が死亡することも珍しくないようです。妊婦は、E型肝炎に対してのみならず、感染に対して充分な注意力を養うことが大切です。

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