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156.水道管にピロリ菌が繁殖の恐れ?8‐29‐99.

 スコットランドの研究者が「多くの水道管の内側にはヌルヌルの膜(専門的にはバイオフィルムと呼ぶ)が形成されており、そこでピロリ菌が繁殖している恐れがあり、塩素で処理された水が管内を通ってもピロリ菌は生き延びているのではないか」と発表した。ピロリ菌とは、胃炎や胃がんの原因となる細菌のことです。ピロリ菌については、「86.ピロリ菌は胃ガンを起こす104.飲酒がH.pyloriの感染予防?」にも記載があります。

 ステンレス製の水道管に微生物でヌルヌルを作らせ、ピロリ菌を注入したところ、ピロリ菌はヌルヌルにとどまり、塩素処理がなされていない水を192時間流しつづけても除去されなかったそうです。

 管内のヌルヌルは、あらゆる給水管内で自然に形成され、理論的にヌルヌルさえあればピロリ菌はどこにでも住みつくことができるらしい。先進国の飲料水は塩素処理されているが、だから安心とは言い切れないようです(New Scientist 162:14)。というのは、塩素はヌルヌルの表面の一部を破壊するだけで消費されてしまうため、ピロリ菌が水のなかに流れ出す恐れも否定できないのです。

 各自が使用している水道水の塩素濃度を測定してもらい確認しておくことが肝心かも知れません。保健所で水道水中の塩素濃度を測定してくれます。もし塩素濃度が0.1ppm以下であっとすると、その水の殺菌力は期待できませ。塩素濃度が法定濃度より低いときは、原因を調べることをお薦めします。ちなみに、私の研究室で使用している水道水の塩素濃度は0.6ppm程度あります。

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