▲▲ ▼▼

162.放射能漏れ事故の報道で思うこと.10-5-99

@.銀行とはなにか.

  バブル経済の華々しき頃、個人的にはそれほど親しい方でもなかったのですが、ある銀行の調査部幹部の方と話す機会がありました。私としては、銀行についてかねてより知りたいと考えていたことについて、不躾で失礼とは思いましたが質問してみました。

  私の質問は簡単に表現すると、次ぎの二つ:「銀行とはなんなのでしょうか? 高利貸と銀行はどこが違うのでしょうか?」でした。簡単な答え「反省しています」が真っ先に返って来ました。これには度肝を抜かれる想いをしたことを今でも明瞭に記憶しています。

  「銀行は単に融資をして金利を稼ぐのが本業ではない、相手企業に対して融資もするが、必要ならば人を紹介したり派遣して、その企業を育成することの方がより大切な業務である……」、[高利貸も銀行も不動産や株券を担保にする人には幾らでも金を貸すが、例えば知的所有権などを担保にお金は決して貸してくれない]、「それは評価が難しい……」、[戦前から開業して100年近い伝統を誇る大手銀行も個人経営の高利貸も評価能力が同じとはどうしてか?]、「……」、[簡単な方法でのみ殿様的な営業を展開し、結局は勉強しないから評価能力を高められない……]。

  30才代で年間千五百万円もの高給を取り、絹のワイシャツを着て、表面状は全行員が人生を謳歌していた裏側では、「反省しています」ことが進行していたのでした。私は、数年前になって「反省しています」という意味を理解することができました。我々貧乏人が納めた税金から数千億円もの多額の公的資金を注入してもらい、その挙句の果ては破産と来ました。私と話をした幹部は当時五十歳半ばであったと思いますが、心半ばにして命を絶つ悲しい運命であったようです。

  どんな銀行も、不動産や株券など以外は値踏みできないのです。発明・発見である知的所有権などについては銀行員の誰もが理解できない。結局不勉強な人達なのだと私は思います。不勉強で金儲けだけに走った集団をどうして税金で救済する必要があるのか理解に苦しむところです。

A.マスコミの報道能力.

東海村での放射能漏れの事故については、161.放射能漏れ事故で思うこと.10-1-99にも書きました。あの原稿は、腹たち紛れに推測で書いたものですが、その後の新聞報道などを読んでいると、私の推測の一部は当たっていたようです。

ところが、地域住民に対して避難勧告がだされたり、また避難勧告が解除された当時のマスコミの報道では、私が知りたいと思うことが報道されないので解らないことがたくさんありました。上の記事にも書きましたが、私は化学に弱いので化学反応についての知識は、一般人並みであることを最初に明記しておきたいと思います。

中性子が検出されなくなったので、核分裂反応は終息していると考えられ、一部の地域を除いて自宅待避勧告が解除された。被爆した従業員の救済に駆けつけた救急隊員が被爆者から知らないうちに被爆されていた。350メートル以内の住民の帰宅は直ぐに許可がでなかった。科学技術庁やその他の監督官庁から派遣された調査員も事故現場には危険なので近づけなかった。農作物などからは汚染が認められないので、農作物や水は安全である。

このような断片的なマスコミの報道からは、中性子、放射線障害や放射能汚染などが良く解らなかった。自分なりに纏めてみると、どうも次のようなことが考えられるらしい。すなわち、ウランがある濃度に達したため中性子が飛び出し核反応が連続的に起こりだした、すなわた「臨界点」に達した。その結果、容器内の温度は急上昇し、ウラン溶液は突沸し、中性子が連続的に発生し、核分裂が始まった。ウランや副生成物の放射活性をもつ物質が空気中に飛散した。中性子の貫通力はとてつもなく強いので隣のゴルフ場や会社など離れた所からも被爆者が発生した。被爆した従業員を搬送した救急隊員はなにも知らされていなかったので防護服をつけていなかった、放医研の職員は事前にことの重大さを認識していたので最初から防護服を着用していた。半径350メートル以内の土地は放射活性物質に汚染されている可能性が否定されないので帰宅が許されなかった。

B.知る権利と知らせる能力.

ラジオ、テレビや新聞などの報道機関には、科学部があり、それなりの知識をもった人材が配置されている筈と思います。それにも拘わらず、どのマスコミも発表された資料内容の正確さも確認せずに、ただ伝えているだけで、独自の調査や解析はなにもしていないように感じられます。一般人が何を知りたいと考えているのかを聞くぐらいの姿勢を示してもよいのではないでしょうか。

例えば、爆発する可能性もあり恐ろしい事故であったらしいがどうして偶然にあの程度で防げたのか、爆発していたらどのような惨事が想定されたのであろうか、反応槽の周りに入れてあった水を抜いたらしいが、どこに捨てたのであろうか、安全な水であったのだろうかなど私はいまも知りたいと思っています。記者自身が解らない事柄は、誰か専門家に一寸聞けば、直ぐに回答は得られる筈と思います。

 

 

一般人の知りたい情報を報道することがマスコミの目的・活動である、一般人の知る権利の代弁者であると彼等は良く言います。しかし、マスコミは、もっと勉強すべきです。銀行やマスコミの人達は、どうして不勉強を反省しないのでしょうか。マスコミや銀行関係者でこの私の暴言を読んでいる方はいませんか。いましたら是非なんらかの反応を頂きたいと思います。

▲▲ ▼▼


Copyright (C) 2011-2017 by Rikazukikodomonohiroba All Rights Reserved.