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179.インフルエンザで病院がマヒ. 12-1-13.

  1月9日の全国紙朝刊に「英の病院マヒ 政権批判に火、インフルエンザ猛威 バスや救急車も病室に」という言葉が並んでいました。この新聞記事を読まれた人も多いと思いますが、今夜(1月12日)のテレビニュースでも特集でこの話題を放映していましたので、ロンドンのインフルエンザについて、新聞とテレビの報道を摂り入れて紹介させてもらいます。

  英国公衆衛生試験所が1月6日に公表したインフルエンザの罹患率に基づいて推測するとインフルエンザの患者数は約105,000人となる。しかし、実際の患者数はこれを大きく上回るとされ、最大で8,000,000人が感染したと推計する製薬会社もある。特に休暇明けの5日は、医療機関に患者が殺到し、イングランド全域で1,500床ある集中治療室はほぼ満床となる異常事態に陥った。ベッド不足は、患者の「たらい回し」を生み、転送中の患者の死亡例も報告されている。

  医療従事者不足の病院は、重病患者の手術延期も余儀なくされ、エディンバラの病院では退職した看護婦に職場復帰を呼びかけ、病室不足でバスや救急車を病室に転用する病院も出ている。

  ブレア労働党政権は、手術待ち・入院待ち患者が恒常的に1,000,000人を超える状況を前に、「待機患者の100,000人削減」を公約に掲げて、医療関係予算の増額など保健制度改革を推進中である。ところが、今回のインフルエンザ禍は、危機的な病床や医療従事者不足には何の変化もない状況を国民に印象づけた。これが報道のあらましです。

  今冬のインフルエンザは、A香港型のウイルスによる大流行であるようです。日本国内は、わりと暖冬に近い暖かい冬が幸いし、インフルエンザの患者は徐々に増加する傾向を示してはいますけれど、英国ほど危機的な大流行とはまだなっていないようです。日本でインフルエンザの大流行が起きたら、病院の機能はマヒする可能性があることを175.「インフルエンザの経済被害」の影響.11-1-99.に書きました。その予測が現実に英国で起きているようです。

日本では全体的にワクチンが不足しているそうですから、ワクチンを接種されていない高齢者が多くいる可能性が危惧されます。英国のように大流行がおきない事を期待したいものです。

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