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183.21世紀に期待される「燃料電池」.2-27-2000.

 地球規模での温暖化により干ばつと洪水が世界的な現象となっているようです。関東地方の暖冬をみても今後冬という季節はなくなるのかもしれません。フランス放送局制作による万年氷の氷河が物凄い勢いで溶け出している様子、ワールドカップで大回転競技がかつて行われたことのあるアルプスのある地方では雪がぜんぜん降らないためにスキーができないこと、日照り続きで湖が干上がってしまったアフリカのある国の様子など、地球の危機についての映像を先日テレビでみました。

 一方で新聞やテレビによると、燃料電池を使った自動車が2003−4年頃には大量生産に入るとか、すぐにでも実現するかのごとく語られています。ある大手企業の開発研究を管轄している責任者の方から「燃料電池」についての面白いHPがありますよと教えてもらいました。それは、東京大学の安井至教授が個人で運営している「市民のための環境学ガイド」というページで、私が開いた時にすでにアクセス数が21万ヒットを超えている超人気ページのようです。

 市民のための環境ガイドは、膨大な内容のHPですが、そのなかに「21世紀に期待される新環境技術:燃料電池 01052000という追加されたばかりの項目がありました。車の動力源の話、例えば、ガソリン、ディーゼル、鉛バッテリー、鉛電池と燃料電池のハイブリットや水素燃料電池など、また車が燃料電池で走るようになるまでに解決しなければならない問題点などが対話形式でやさしく書かれています。この燃料電池の話のなかに、「自動車用12ボルトの鉛バッテリー1個分の電気はメタノール400ミリリットルに相当する」と書かれていました。燃料電池にメタノールを使うと鉛バッテリーよりすごく軽くなることがわかります。

 プレハブ住宅の開発の方に聞いたことですが、毎時1000リットルの水素ガスがあれば普通の家1軒で必要な電気をすべて賄えるのだそうです。細菌に水素を作らせる実験を大学院生と一緒に実施している関係から、メタノール400ミリリットルは水素にするとどの程度になるのか、また1000リットルの水素でどのていどの電気が得られるのかを知りたくなりました。電気やエネルギーのことが良く解らないものですから、このHPの存在を連絡してくれた方にエネルギーについて少し説明をしてもらいました。

 その結果私に判ったことは、「400 mlのメタノールのエネルギーは水素にすると656リットルに相当、毎時1000リットルの水素があると100Vで30Aの出力で最大消費電力は3キロワット(kW)になる」ことです。現在すでに太陽電池で3キロワット程度の出力のものが家庭用にできているとのことでした。

 ところが、頂いた情報は更に続き、ここからがもっと面白いので紹介します。「国内で一番売れている小型自動車(1500cc程度?)で高速道路を巡航速度で運転する場合、4kWから5kWの出力が必要で、たった一人でも家庭用電源のブレーカーが飛ぶくらいのエネルギーを連続して消費する。家庭用のガス湯沸かし器は車を加速したときの出力に相当する。車をアイドリングさせている時の出力は約1kWで、これは体重が3トンもあるゾウの基礎代謝量より若干小さな値となる。車を使うことは動物としての本来のエネルギー消費量に対してゾウ並みのエネルギーを消費して時間を買っているという計算になる。世界の人々全員が車を使うと大変なことになる。」とありました。

 東大教授安井先生のHPの存在はもうご存知の人も多いのでしょうが、まだ開いたことがなく環境に興味のある方のために、HPのURLを記載します。「市民のための環境学ガイド:21世紀に期待される新環境技術:燃料電池 http://plaza13.mbn.or.jp/%7Eyasui_it/index.html>です。

 このページを読んでくださった方にご協力ご教授頂きたいお願いがあります。それは、日常生活において私達が使用しているエネルギーの身近な数値を解り易い単位で一覧表にしたいのです。二酸化炭素を減らしましょうと国際的に言われてますが、私達一人または一家族がどのくらいの二酸化炭素を排出しているか、またどうすればどの程度の二酸化炭素の削減につながるのか実感がないのです。現状認識のための解り易い例を教えて頂ければ幸いです。

 例えば、1馬力(PS)は0.7355kWであるそうです。さて皆さんが使われている車のエンジン性能を表示するものとして説明書に210PSなどと二桁の数値が書かれています。仮に、210PSのエンジンを積んでいる車を走らせていると、0.7355kW×210=154.5kWのエネルギーを消費する計算になります。ものすごい数値で驚きます。更に210PSの車を走らせて70リットルのカゾリンタンクを空にしたら、二酸化炭素は何グラムできるのでしょう。また化石燃料を燃やして1kWの電気を作るのに発電所ではどの程度の二酸化炭素を排出するのでしょうか。パソコンをつなぎ放しにしていると1日10時間としてどの程度の電気を消費するのでしょう。外気温、部屋の材質や容積にもよりますが夏場の室内温度を1℃下げるのにはどのくらいの電気を消費するのでしょう。アルミ製ビール缶一個を作るのに電気はどの程度使うのでしょう。充電式の電池を充電するのにどの程度の電気を消費するのでしょう。家庭からのゴミを回収車一台分(2トン?)回収し、更に処理するに要するエネルギーはどのくらいなのでしょう。その他などなどです。身近な数値をどなたか教えて下さい。

 私達がはき出す二酸化炭素が温室効果をまもき、結果的に氷河を溶かし洪水の原因となるのでしょうから、便利で快適であっても大きなエンジン搭載車の一人での使用は考えなおす必要がありそうです。冬に冬らしい日々を取り戻すためになにができるのでしょ。これは私の実感です。

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