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284.ドアの取っ手からも感染する.5-30-2002.

アデノウイルスによる結膜炎に注意.

目の充血はウイルス、クラミジア、コンタクトレンズ、毒物やアトピーなどいろいろな要因によって起こりますが、約20%はアデノウイルスによると言われています。アデノウイルスには型(専門的には血清型と呼びますが、これはタンパク質などの抗原を意味します)が違うウイルスが多く存在しますので、ウイルスの型によっては上気道の病気を起こしたり、または角結膜炎を起こしたりします。角結膜炎は、プールで感染することもあり集団的に発生することが知られています。

95.トイレに付けた飾り布」に、扉の取って(ドアのノブ)は衛生的にみて金属製であることが望ましいので、布製の飾りはつけない方がよいとの趣旨の文を書きました。ここではもう少し具体的に扉の取ってはウイルス感染の立場から注意を要することを記します。

角結膜炎は、プール以外に眼科の診療室内で眼圧測定時などの時に感染するケースもあるようです。アデノウイルスは、感染力が強いのみならず、乾燥にも抵抗性が強いので、ドアの取っても伝播経路として重要となります。目が充血している患者さんの場合、治療したお医者さんの手やドアの取っての表面にアデノウイルスが付着していることがあります。ドアの取ってに付着したウイルスは6週間程度であれば「生き長らえて」おり、増殖が可能であると云われています。

アデノウイルスによる眼の病気は、一般的に重篤な経過をたどらないようですが、数週間から数ヶ月も続くこともあります。この時期に角膜の混濁がおこると、視力の低下を引き起こし、特に重い経過をたどると結膜の腫れと充血に加えて出血を伴ってマブタが腫れることもあるようです。症状の緩和、ウイルス増殖の抑制、角膜混濁の防止などに有効な治療法はまだ存在しません。

ドアノブも角結膜炎の重要な感染経路となるようですから、診療にあたるお医者さんも治療をうける患者さんもウイルスを回りの環境に広げないように注意する必要があります。アデノウイルスは、消毒用アルコール、塩素、酸・アルカリ、界面活性剤、乾燥などに強い抵抗性を示します。手をよく洗うことが重要で、手洗いはカゼや眼の病気にも有効です。手洗いの励行に努めましょう。

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