295. 家庭でもできる二酸化炭素の削減.8-30-2002. 関東地方この夏は、あまり記憶がないほどの猛暑で異常気象ではないかと思われます。風が熱気に感じるほどでした。また諸外国でのある地域では、大洪水による被害が広範囲におよび、逆に干ばつで農業を営めない農地も出てきていようです。一方、海面の上昇により島が水浸しになるところもでて来ているとようです。地球規模でこれだけの天変異常がおこるのはどうしてなのでしょう。 京都議定書には、二酸化炭素を減らしましょうと書いてあるそうです。オゾンやメタンも大変なことをしているのでしょうが、取りあえずは二酸化炭素の削減がいま一番の問題と認識されているようです。記憶が定かではありませんが、曖昧模糊のどこかかの文の終りに、「パソコンやアエコンを点けっぱなしにするとどの程度の二酸化炭素を排出していることになるのか、どなたか教えて下さい」と呼びかけの文を書いた記憶があります。どなたからも情報を頂けなかったように思っています。 環境省地球環境局地球温暖化防止国民生活推進室が誰にでも手軽にできる二酸化炭素の削減術について書いているのを偶然に見つけました。その雑誌は、特殊な専門家を対象としたもので、一般人が目にするものではありません。そこに挙げてある例を下に転載しますので、皆さんに読んで頂きたいと思います。私がここに紹介する表の出典は、雑誌名:月刊浄化槽、2002年8月号、No.316、掲載頁:30‐31、担当:環境省地球環境局地球温暖化防止国民生活推進室です。ホームページも開いているようで、<http://www.wanokurashi.ne.jp> となっています。 表 手軽にできる温暖化対策
テレビとアエコンの各一台の使用を1日1時間短縮しても、節約できるお金は年間で2700円程度とあまり大きな数値ではありません。しかし、各家庭で削減できる二酸化炭素は11キロ超になり、これが5000万世帯になると約5.5億キロ(55万トン)になります。しかし、現実的には各家庭にあるテレビとエアコンの数は、各一台とは限りませんから、この数倍になりましょう。とするとテレビとエアコンの使用を各家庭で1日1時間だけ短縮しても二酸化炭素の削減量は、年間には少なくても100万トンはかるく超えることになります。 アルミ缶を1日に1本だけリサイクルに出すと18.3キロの二酸化炭素の削減となるとは驚きです。アルミ缶を作るには大量な電気を消費することがわかります。更に自動車のエンジンを1,500回転の速度で1日に1時間使うと(アイドリング時の回転数を仮に500回転として)984キロ(年間で約1トン)の二酸化炭素を出すことになります。 ここに記載されている数値のみを見ても日本人は、いかに多くのエネルギーを消費し、いかに多くの二酸化炭素を排出しているかがわかるような気がします。 国家レベルで何億トンの二酸化炭素を削減する必要があると言われても、私達個人の生活からは実感を伴わないように思います。そのため二酸化炭素の削減に協力している個人は極めて少なくなってしまうのではないでしょうか。上にあげた表の数値は、少しは身近に感じる指標になると思います。 もう少し知りたいと思うことが私にはあります。例えば、ガソリン1リットル、都市(天然)ガス1立米、電気1キロを使うと、重油に換算するとどの程度の量になり、それは二酸化炭素に換算すると何キロに相当するのかを換算できるような数値を知りたいのです。5分間のアイドリングはどのくらいのガソリンを消費するのかが私には判らないのです。月平均100リットルのガソリンを消費する私は、年間に何トンの二酸化炭素を排出していることになるのでしょう。 ガソリン1リットル、電気1kwhのエネルギーは、なんキロの二酸化炭素に匹敵するのか、どなたか簡単な換算表を作ってくださいませんでしょうか。または換算表的な数値がどこかにあるのでしたら、その出典を教えて下さい。 |