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297. コンタクトレンズとアメーバ感染9-26-2002.

英国の感染率は世界一

環境中に生息しているアカントアメーバによる角膜炎は、今現在はまれな病気の範疇にはいるものです。しかし、一端感染すると耐えがたいほどの痛みに悩まされ、場合によっては脳を犯されることもあり、大変に危険な眼の病気です。

英国での調査によると、英国人のアカントアメーバによる角膜炎の感染率は、他の殆どの国より高いのだそうです。別な言い方をすると「世界一感染率が高い」国となります。ところがイギリス国内でも感染者の多い地方とわりと少ない地方があることが判明しました。結果を先に記載すると硬水を使っている地方が軟水の地方より感染発症率が高いことが疫学的に証明されたのです。硬水と軟水のなにが原因となるのかはまだハッキリとはしていないようです。(British J. of Ophthalomology 86:536-542,2002).

アカントアメーバの感染率.

人口10万人当たりのアカントアメーバの感染率は、イングランド地方で1.26人、ウェールズ地方では1.13人であった。一方、コンタクトレンズ使用者の感染率は、人口10万人当たりイングランド地方で21.14人、ウェールズ地方では17.53人であり、コンタクトレンズの使用者が感染例の88%を占めているそうです。

南イングランド地方のコンタクトレンズの常用者は、イングランド中部と北イングランド地方に住むコンタクトレンズ使用者に比べアカントフアメーバの罹患率は9倍と高い。更に硬水が供給されている地域住民は、他の地域住民と比較して感染リスクが3倍にたっした。

アカントアメーバの感染リスクは、24時間連続装用が可能なソフト・コンタクトレンズで最も高く、1日で使いすてるソフト・コンタクトレンズで最も低かった。ソフト・コンタクトレンズを常用している男女の91%がレンズを装着したまま泳ぐか、または不適切な消毒をしていることが判った。

アカントアメーバ感染例では、過酸化水素や塩素系のソフトレンズ消毒液の使用が非常に多く見られた。しかし、塩素はアカントアメーバに対して無効なのです。

アカントアメーバの感染率が水質に左右されることが、この調査で判明したようです。この結果は、コンタクトレンズの使用者の多くがレンズや保存ケースを滅菌・消毒されていない水に接触させていることを示唆しているようです。コンタクトレンズは便利な反面、衛生的な使用を心掛けないと、大変に痛い目にあうことになります。気をつけましょう。

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