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326. A型肝炎の感染源.8-18-2003.
 
2002年度中にA型肝炎として登録された症例は、498例であった。そのうち約9割が国内での感染で、海外での感染は1割であった。国内感染例は、春から夏に多くみられ、年齢は20〜60才代と幅広く、男性の方が女性よりも多かった。感染者の多い都道府県は、毎年変わるのでとの地域かは一定してなかった。感染源や感染経路は、カキなどの海産物を含む飲食物を介したと疑われる感染が約80%と多かった。感染源が特定できない例もおおくあった。2002年の海外での感染例は、中国での感染が一番多かった。
 
ある地方都市で起きた集団食中毒事件は、中華料理店での食事会に参加した57人中22人が胃腸炎を起こし、その感染者からA型肝炎ウイルスが検出され、また肝炎の発症者もでた。原因食は、中国から輸入された大アサリが疑われている。
 
わが国に輸入される海産物は、おもにA型肝炎ウイルスの濃厚汚染地域である東南アジアからのものが多く、アジア地域からの生鮮魚介類のウイルス学的安全性の研究により、魚介類からA型肝炎ウイルスが検出されています。
 
台湾、香港やシンガポールで入手できる情報によると、A型肝炎の感染者は雨の多い時期に中国本土に観光旅行で出かけた人に多く、特に洪水に見舞われた地域へ出かけることは注意を払う必要があることを伝えています。

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