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336. 豪華客船とレジオネラ菌. 11-8-2003.
 
豪華客船の浴槽でレジオネラ感染
昨年末から新年にかけて豪華客船による10日間の台湾周遊クルーズに参加した乗客がレジオネラ菌に感染したとの報道に記憶がありましょうか。ある夫妻が昨年12月28日から今年1月6日まで、大型客船による台湾周遊クルーズに参加した。展望浴場を朝夕利用した、旅行後の1月12日に重症肺炎で入院、一時は危篤、人工呼吸器も使用した。病院の検査で18日にレジオネラ菌が検出され、この菌に効く抗菌薬を使用。4月19日にやっと退院したが、その後も肺機能の低下で酸素ボンベを常に持ち歩く必要があり、身体障害者と認定された。
 
船主を刑事告発
「当該夫妻が近く船主を相手に1億円余りの損害賠償を求める訴訟を起こすとともに、業務上過失傷害の疑いで関係者を刑事告訴する」との報道がありました。「船主の企業は台湾周遊の前に浴槽水を自主検査、1月6日には国基準の1500倍のレジオネラ菌汚染が判明した。浴場の衛生管理を怠ったうえ、自主検査で大量の菌が検出された後も利用客に伝えず、適切な治療を遅らせた」との主張のようです。
 
利用者が営業者を相手に民事告訴と刑事告訴を起こしたというものです。争点は、営業者が自主検査で基準の1500倍のレジ菌が検出されたにもかかわらず、改善措置を行わなかったこと。肺炎で入院した際、乗客の家族からのレジオネラ菌の有無の問い合わせに対し菌検出の事実を伝えず、そのために適切な治療が遅れ重症になったこと等と思われます。
 
全国の条例でレジオネラ菌の自主検査が義務付けになる中、菌の検出された場合の改善措置、改善までの営業方法、利用客への情報開示のあり方等が問われる裁判になると思います。また全国の保健所で行われている行政検査の情報開示のあり方にも関わり、レジオネラ菌が検出されたとの情報を利用客へ積極提供する責務も問うことになり、一般の入浴施設などにも影響を与える可能性がうかがえます。
宣伝文や口先で商売していた「だまし上手が商売上手」であつたことは、過去のことになりそうな傾向で結構なことと私は個人的に思っています。循環風呂は、使いかによっては感染源となり危険極まりないものとなります。都合の悪い成績や情報を隠しおおせたのは過去のことで、これからは不都合な情報でも致命的なダメージを生むかもしれない情報であっても開示すると同時に、早急に改善策を講じることが肝心と思います。
私のところにも色々な試験についての問い合わせや相談が舞い込んできます。そのなかには「まだ懲りないメンメン」もいます。「カテキンには抗菌・抗ウイルス作用が証明されているから、カテキンを加えてある飲料水はSARSウイルスにも有効である筈」だと自分流の二段論法を展開してきます。「社長さんは動物である、馬や鹿も動物である、だから社長さんは馬や鹿である」と言いたくなります。もしお茶を飲んで細菌やウイルスがなんでも殺されてしまうのであると、私たちの身体は無菌状態になってしまう可能性があり、それは大変に困った問題となります。効くか無効かはしかるべき機関で試験しないと判らないのです。

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