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341. ヤセ薬による肝臓障害.12-20-2003.
 
2002年夏の中国製「ヤセ薬」による肝臓障害の報道に見られるように、美容・健康ブームの陰でヤセ薬の被害が深刻であるようです。メディカル・トリビューン誌(2003年11月20日)に掲載されていた報告によると、久留米大学が実施した「ヤセ薬」などの民間薬による肝臓障害についてのアンケート調査の結果がありました。
過去1年間に薬物性肝臓障害と思われる患者を診察したと回答してきたのは、126件中96件で、患者数合計は1,016例でありました。このなかで「ヤセ薬」が原因薬と考えられるのが55例、その他の民間薬が270例であったそうです。
 
さらに日本肝臓学会が175施設を対象に今年実施した全国調査では、「ヤセ薬」・「健康食品」による肝障害で治療を受けた症例は31例で、平均年齢は44.8歳、発症年齢は30歳代がピークで、女性が9割を占めていた。原因物質としては、中国製「ヤセ薬」が68%で一番多く、次いで国産の「ヤセ薬」が13%であった。肝障害の型は、急性肝炎が74.1%、重症肝炎が12.9%、劇症肝炎が6.4%、遅発性肝炎が6.4%でありました。
 
つい最近米国のFDAは、一般の店で売られている補助食品の一部は健康に障害の原因となることから、販売を禁止すると発表した。新聞などでの情報では詳細は把握できないが、俗にいう「ヤセ薬」の成分で生薬として使われている植物成分を指しているように読み取れました。
 
「肝臓障害の診断に当たっては処方薬だけでなく、健康食品を含めた詳細な問診が必要であると」と久留米大学で「ヤセ薬」などのアンケート調査を実施した専門医の先生方は結論しています。必要以上に体重を下げたいと願うことがあまり賢くない行為であり、さらに民間薬、漢方薬または中国伝統の薬などの名称から無害と思い込むことも危険なのです。自然体なのが一番良いのと違いましょうか。

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