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345. この冬はインフルエンザが猛威.1-23-2004.

ヒトのインフルエンザ
米国では毎年3万人以上の人がインフルエンザの合併症で亡くなっていそうです。ところが今シーズンは、ここ数年間に見られなかったほどの激しい流行が予測されると米国保健省は判断しています。その理由は、1) 通常の同時期を上回るレベルでインフルエンザが流行していること、2) 今年流行している型のインフルエンザウイルスは過去に多数の感染者を出し、合併症も引き起こしているウイルスであるからのようです。
 
昨年10月以降に分離された215株のインフルエンザウイルスは、212株がインフルエンザA(H3N2)ウイルスでありました。今シーズン用のワクチンに含まれているインフルエンザA(H3N2)ウイルスといま流行しているインフルエンザA(H3N2)ウイルスとの抗原性を分析した結果、類似しているのは25%で、残りは別なウイルスに類似していることが判ったそうです。早めのワクチン接種を推奨しています。
 
トリのインフルエンザ
この冬にインフルエンザの流行と同時にSARSが流行ると恐ろしい事態になりかねないことを心配する傾向がありました。ところが予想もしていなかった「トリのインフルエンザ」が東南アジアで大流行する兆しがみえ、更にトリからヒトへの感染に加え、ヒトからヒトへの新しいトリ型インフルエンザウイルスの伝播が既に起こっているかのようなニュースがときにあります。普通ではトリのウイルスはヒトに感染しないようです。「72.トリのインフルエンザはなぜヒトに感染しにくいのか. 12-22-97. 」を参考にお読みください。
 
動物に病気を起こすウイルスを研究している先生から聞いた話では、いまアジアで流行りだしたような「トリを簡単に殺すような強毒なウイルスは家禽ペストウイルス」と呼び「トリのインフルエンザウイルス」とは言わないようです。これは国内だけの言葉の問題なのか、世界的に共通した呼称なのか、調べてませんのでよく判りません。この辺の事情は「128.インフルエンザの病原体. 1-21-99.」に紹介してあります。興味のある方はご覧ください。
 
トリのインフルエンザウイルスの感染を防ぐにはどのような手段があるのでしょう。中国人系社会では、日本国内のように鳥肉店で肉をさばくのではなく、生きているトリを売買することが多いようです。数年前に「どうして生きている鶏を売買するのか」を中国人留学生に聞いたことがあります。その理由は、「活きの良い肉を手に入れたいから」と言っていました。そのような理由もあるとしても、冷蔵庫や低温に維持されているショウケース、更にコールドシステムの流通手段もいまとなっては充分でないのも問題と思います。鶏に限らず動物個体で売買すると、ウイルスに感染している動物からの排泄物やホコリなどで周囲が汚染される可能性があります。日本人の感覚からすると非衛生的に思えます。食習慣に基づく行為は、すぐには改めるのは難しいことでしょう。
 
インフルエンザウイルスは、湿度に弱いウイルスのようです。機密性のよい住居では加湿器を使って湿度を高く維持すること、手と鼻を良く洗うことをお勧めします。「131.新しいインフルエンザ対策. 2-18-99.166.湿度に弱いインフルエンザ.11-11-99.」を参考にしてください。

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