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391. 米国産牛肉は科学的に安全.4-4-2005.
 
曖昧模瑚を読んでいてくださる方から、米国産の牛肉についての考えをまとめた文を頂きました。新聞やテレビなどのニュースに米国の国会議員やそれなりに責任ある立場の方の米国産牛肉の輸入再開についての発言が記載されています。日本政府が米国産牛肉の輸入を再開しないのはケシカラン、早急に輸入を再開しないのであれば経済的な制裁をかすという趣旨の内容が多いようです。なんとも奇妙な発言と思っています。
 
二十ヶ月未満の牛の肉を検査しても、プリオンの量は検出限界以下であるため、検査結果が陽性になることは可能性としてきわめて低いとしている裁定には疑問を感じることはありません。しかし、検出限界以下であることは、見つからないというだけのことで、プリオンが存在しないという意味ではなく、ましてや安全であるとの保証をしていることにもならないと私は考えています。牛肉の検査や米国農務省の食肉に対する考えなどについては、曖昧模瑚の「356. 米農務省の食肉安全対策. 4-30-2004357.「米農務省の食肉安全対策について」を読んで. 5-15-04371. 牛肉検査が変更される. 9-12-2004に書きました。そのようなおりに次のような内容のメールが届きました。大変興味ある内容です。ほぼ原文のままを転載しますので、お読みください。
 
寄せられた考え
≪米国産牛肉輸入再開を求めて署名を集めているサイトを発見しました。下記のURLです(ここにウエブサイトが記載されていました、註田口追記)。
そもそも、実証データも無し、ろくな検査もせず、牛の履歴管理も出来ず、危険部位の除去は不徹底な国の主張の何を信じて米国産牛肉の輸入再開を求めているのか解りません。更に、聞くところによると、米国では、BSE発生地域からの牛肉輸入を全面的に禁止しているとのことです。もちろん、日本からの牛肉の輸入も禁止のままです。米国政府が牛肉の輸入再開を日本に迫るのはゴリ押し以外のなにものでもないと思います。

24ヶ月未満の牛が検査に引っかからないというのであれば、それは検査感度の問題であって、検査技術の向上を図るのが筋と思います。仮に、30ヶ月未満の牛であっても、プリオンに汚染されたのが、生後6ヶ月以降であれば、やはり検査には引っかからないだろうと推定されます。24ヶ月未満で検査に引っかからないから検査しても無駄で非科学的であると言うのではなく、検査技術の向上を考えるべきだと思います。

最初の話に戻りますが、米国産牛肉再開の賛成者が100万人以上いるというのも問題です。恐らく、この様な署名運動が行われている事を知らない人も多数いると思われますので、実態はもっと多くの人が賛成しているのでしょう。米国でBSEの牛が見つかったので食の安全を考慮して米国産牛肉の輸入を禁止すると政府が発表したら、途端に最後の牛丼を食べに牛丼店に駆けつけた大勢の人がいたようです。この人達が米国産牛肉再開の賛成者なのでしょうか。

ここで、問題なのが、何をもって安全と考えて賛成しているかです。情報が色々飛び交っていますが、出所不明で、正しいかどうか解らない情報があまりにも多く出回っているからではないでしょうか。大概の人は、目先の、それも今直前にあるものしか見ませんから、グローバルに考えるということをしません。一つには教育が原因であろうかとも思います。小中学校の理科教育を見ても何のための実験であるかは教えられていません。実験以前に、自分で実証したいことがあって、それを実証するための作業仮説を立て、何が言えれば実証した事になるかを考えて実験計画を立て、実験後、本当に仮説は立証されたと考えていいのかを検証したりする様な事は教えられてないようです。

ただ、どっかから降ってきた情報を単に信じるのでなく、一人一人が、確かな目を持ち、正しい情報を選び抜くようにできるようにする必要があると思います。そのためには、知識ではなく、我々の培ったものの考え方を伝えて行く必要があると思いますが、どうでしょうか。≫ 完
 
生活習慣病というのは、常日頃の習慣が原因となって起きる病のことのようです。食事は、原則として1日に3回とるものです。英国に1ヵ月間のみ滞在して変異型ヤコブ病になった日本人男性は、英国滞在中に毎日牛肉を食べていたとしても、1ヵ月間に90食も牛肉を食べてはいないでしょう。1日に1回牛肉を食べたとすると、信じがたいことですが、30食の牛肉で変異型ヤコブ病になったことになります。牛肉の汚染度が不明ですから、本当は計算のしようもないのですが。全頭検査しても完璧に牛肉の安全が保証されているとは限りませんから、検査をしてない牛肉の安全性が完璧であるはずがないと思います。

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