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414. 3〜4才児がインフルエンザ流行の発端. 10-25-2005.
 
トリのインフルエンザウイルスがヒトからヒトに感染できるように変異したら、新型インフルエンザの世界的な大流行が起こるとマスコミなどでも連日のように報道しています。いま世界がインフルエンザで沸いています。日本政府も重い腰を上げ、発表している政府の予測によると、全国民の25%に相当する三千万人ほどが感染し、そのうちの2%に相当する最大で60万人程度の死亡者がてる可能性を示唆しています。
このような背景から、新型インフルエンザが恐くて、考えると眠れません・・・、新型インフルエンザにかからない安全対策・・・、新型ウイルスによる感染の見分け方・・・、どうしたらよいか予防策・・・、病院でインフルエンザに罹らないかなどのメールを主に若いお母さんたちから貰います。取りあえず返事の連絡はさせて貰っています。しかし、私がカタツムリのように殻にこもった状態を維持し、曖昧藻湖でもインフルエンザについて触れないのは、人々を怖がらせる情報はあっても、人助けや人々に安心感を与えられるような情報を持っていないからです。
いま世界で危惧されている新型トリ由来のインフルエンザは、単なるインフルエンザではなく新しい病気と考える方が無難と思われます。今後このトリのH5やH7の新型ウイルスがどのように変異するのかは判りませんが、いま現在でのヒト感染者の死亡率は50%です。信じがたいほどの致死率です。
 
インフルエンザ流行の発端
米国の衛生学関連の学術雑誌に興味ある新知見が公表されています(American Journal of Epidemiology 162: 686-693,2005)。その概略は、次のようです。米国のガイドラインでは、生後6〜23ヵ月の乳児、65才以上の高齢者、病気や免疫不全のため感染リスクが高い患者らが優先的にインフルエンザのワクチンの接種を受けるべきとされています。ボストン小児病院とハーバード大学の先生方が行った2000年から2004年にボストン地区の人達が病院を訪れた情報を集計し、分析した調査結果が公表されました。
それによると、インフルエンザを疑わせる呼吸器の病気で医療施設を訪ねてくる集団は、9月下旬頃から3〜4才児の外来診療が認められ始める。2才以下の乳児の来院は、それから1〜2週間ほどあとであった。更に、年長児がインフルエンザ様疾患で受診するのは10月に入ってからで、成人では通常11月初旬以降であったと述べています。
この成績は、小児のクシャミが高齢者に死亡者がでる前触れとなることを示している。同時にインフルエンザの流行を阻止するための対策の立て方を示唆している。それは、インフルエンザに罹った者よりもウイルスを伝播する者に対策の焦点を当てることだとしている。
 
 
この研究は、将来トリ由来新型インフルエンザウイルスによる流行の発生や拡大を予測するために重要な知見を提供していると思います。トリインフルエンザが身近な人達の集団に侵入して来たとの兆しは、その集団の3〜4才児がインフルエンザのような症状からわかるかも知れないと言うことです。3〜4才児は、保育園や幼稚園に通いだし、ウイルスに対する免疫のない(または弱い)小児の混合集団なのです。幼稚園に通っているお姉ちゃんがウイルスを家にもって帰ってくる、そのウイルスを弟の乳児に手渡しする。幼稚園の3〜4才児より年上の児や母親などは、多少抵抗力がありますから、少し遅れて発症するのでしょう。集団生活をする小児は、ウイルスにしては格好の餌のようなオイシイ集団なのでしょう。カゼに罹らないためには、体力を維持し、鼻や手を清潔にすることと思います。

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