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457. ココアは血圧や心血管疾患に健康作用.12-27-2006.
キーワード:ココア 血圧 心血管疾患 死亡率
 
ココアは、科学的な根拠にもとづくものではありませんが、昔から健康によい成分を数多くふくむと言われています。18世紀になるとココアは、心臓を強くし、狭心症を減らすとされています。
オランダ国立公衆衛生環境研究所のBrian Buijsee博士らは、ココアの健康に対する調査を1985年から実施し、その結果をまとめて内科学雑誌(Archives of Internal Medicine 166: 411-417, 2006)に発表しました。その骨子は次のようであります。
慢性疾患のない高年齢男性470例を対象にココア摂取の健康に対する影響を調べました。この研究は、1985年、1990年と1995年において65〜84才の男性を対象に、血圧は1985年と1990年に測定し、死亡したケースは2000年までに死因を調査しました。この対象の3分の1は、ココアを摂取する習慣はなかったようです。比較の詳細は、上位3分の1と下位3分の1の人たちを対象にしています。ココアの平均摂取量は1日当たり2.11gで、上位3分の1群の平均摂取量は1日当たり4.18gで、約2倍の違いがありました。
ココア摂取上位3分の1(以下上位群と略称)の血圧は、下位3分の1(下位群と略称)との比較で最高血圧は3.7mmHg低く、最低血圧においては2.1mmHg低かった。この調査対象の470例のうち死亡は314例、そのうち心血管疾患による死亡は153例でありました。下位群に比べて、上位群男性の心血管疾患による死亡リスクは0.50で、全死亡の0.53でありました。
ココア摂取と他の要因との関係について、ココア摂取者は肉とコーヒーの消費量は少なく、乳製品、砂糖菓子、クッキー、調味料の利いた食品の消費量が多く、アルコール類、ナッツ類や種子類の消費量も多かった。ココア摂取とBMI(Body mass index)との相関は認められなかった。この調査研究の成果は、ココア摂取と血圧、心血管疾患による死亡と全死亡との反比例関係を報告した最初の疫学調査であります。
 
このオランダでの調査が日本人にも当てはまるのかは判りませんが、ココアの摂取はカロリーの摂取と正の相関が認められるようですが、血圧と心血管疾患による死亡は低くなるとの報告です。私個人がピロリ菌の感染が認められ、最初の三薬剤による治療で除菌が不成功に終わったとき、真偽のほどは判りませんが、周りの人から「ココアがピロリの除菌に良い」と言われたことがありました。ココアには、カテキンとも呼ばれるフラボノイドの一種であるフラバン3オールという物質が多く含まれているそうです。このフラバン3オールの薬理作用として、血圧の低下、心血管疾患による死亡、ピロリ菌に対する抗菌作用などがあるのでしょうか。読者の方で情報をお持ちの方は、お知らせいただけると幸いです。

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