477. 感染源になりやすい親知らず歯. 8-5-2007.
キーワード:親知らず、歯周病、歯
ある程度の年齢になってから生えてくる第三大臼歯(親知らず)は、周りの歯との整合性がわるいことが多く、ものを咬むことに関してはあまり役に立たないことも多いと思います。生えるときの痛みや横向きに生えてくることなどで抜歯することも多いことでしよう。しかし、不思議なことに、近頃は親知らずが生えない人が多くなってきていると聞きます。なぜなのでしよう。
歯周病は、口腔と歯肉に限定されない深刻な健康上の問題の発生原因となることがあります。14歳から45歳のかなりの数の患者群は、たとえ無症状でも親知らずの領域に歯周病が発生していることが段々と判ってきました。
親知らずが生えている場所は、歯ブラシが届きにくいため、親知らずを保持し続けると、たとえ健康な歯に見えても長年にわたり感染源になりえることから、感染を放置すると歯周病につながる可能性があります。
親知らずの周囲にいったん細菌が繁殖しだし、歯周病が発生すると細菌が体内に侵入し、心疾患や糖尿病など他の深刻な疾患の原因になりうることがあります。また歯周病は妊娠にも影響をおよぼし、喫煙とどうよう低体重児出生のリスクをたかめることにもなります。
歯の健康をたもつことにもっと留意する必要があるとエモリー大学口腔外科の教授らが警告を発した。
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