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479. オゾン式空気清浄機の効果. 10-13-2007.
キーワード:オゾン  レモン香料  レモネン  空気清浄機  浮遊粒子増加
 
カリフォルニア大学UCIのS. Nizokorodov助教授は、空気清浄機の効果について検討し、オゾンを放出する空気清浄機が稼動中の部屋にレモン香料を使用すると、空気中の浮遊粒子状物質を増加させると、環境科学技術誌(41: 2498 ? 2504, 2007)に研究成果を発表しました。これまでに報告のない成績と思われるので、その概要をここに紹介します。
 
空気清浄機としては、@(オゾン発生型)イオン式空気清浄機とオゾン分解式空気清浄機を実験に用いた。
@ イオン式空気清浄機は、空気中の粒子を帯電させて金属製電極に取り込む際、副産物としてオゾンを発生する。オゾンの放出量は、1時間当たり約2mgであった。
A オゾン分解式空気清浄機は、理論的には空気中に浮遊する粒子を除去すると考えられているオゾンを放出する。オゾンの放出量は、1時間あたり100mgの装置を用いた。
 
試験空間としては、床面積11m2で什器をオヒィスのように配置し、空間容積27m3とした2つの実験空間に空気清浄機を設置した。室内の換気は、オフィスビルの一般的な換気システムを用いてあり、換気効率は一般家庭よりはやや高めに設定した。
 
扇風機でレモン香料(主成分は揮発性有機化合物リモネン)を配合した室内用香料(エアークリーナー)を室内に均等に分布させ、実験室に隣接する部屋でオゾンモニターと2種類の粒子測定器を用いて粒子量とオゾン濃度を計測した。空気サンプルは、空気清浄機から1メートルはなれた位置で採取した。
 
実験では空気清浄機を5〜20時間稼動させ、浮遊粒子の除去効果を検討した。比較のために実験機の稼動後に同じ時間停止した時間を設定した。
 
実験室にリモネン蒸気(5〜60mg)を注入した。リモネンは、室内用香料
(=エアークリーナー)によく用いられている香料であることから選択した。
 
実験の結果は次のようでした。
@ リモネンが存在しない場合。
イオン式空気清浄機を稼動させると、空気中の浮遊粒子がやや減少したが、オゾン放出量の多い空気清浄機では浮遊粒子の減少は認められなかった。
A リモネンが存在する場合。
オゾンを放出する空気清浄機を稼動させると、超微粒子(0.1um)と微粒子(2.5um)と呼ばれる有害浮遊粒子の量が増えた。これらの粒子は、肺内に吸入されるばかりか、血液中にも移行する恐れがある。
 
 
Nizokorodov助教授は、オゾン放出型空気清浄機は家庭やオフィスでの使用は有用とは言えず、使用を避けるべきと呼びかけています。どうしても空気清浄機を使いたいのであれば、活性炭素のフィルターでオゾンを除去する方式の製品を選ぶこと、空気クリーナーなどを使用する際は空気清浄機を稼動させないよう勧めています。
オゾン放出型の空気清浄機の使用規制を訴えている人々多く存在し、カリフォルニア州のシュワルツネッカー知事は、オゾン放出規制とオゾン式空気清浄機の表示に関する予算案に署名したそうです。今回の成績は、オゾン放出型空気清浄機の規制を訴える人々を後押しする内容となっているそうです。

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