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548. 家庭用精子数検査キット.5-31-10.
キーワード:精子タンパク、男性の妊性、精子数判定、家庭用テスト

バージニア大学避妊生殖衛生研究センターのJohn C. Herr所長らは、精子に含まれるたんぱく質SP-10を発見し、それを検出する家庭用検査キット(Sperm Check Fertility)を用いて、精子数のレベルを判定できると発表した(Sperm Check® Fertility, an immunodiagnostic home test that detects normo-zoospermia and severe oligozoospermia. Human Reproduction 25(4): 853 - 861, 2010)。
Herr所長らは、Sperm Check Fertilityの精度と使いやすさを評価するために臨床試験と消費者テストを実施した。Sperm Check Fertilityは、Herr所長の研究室が発見したSP-10という精子頭部に一定量存在するタンパク質を標的として、これに結合する抗体を利用しており、EUで最近上市され、FDAの承認を待つ段階にあるという。
Sperm Check Fertilityを用いると、精液1ml当たりの精子数を1.正常範囲、2,500万〜2,000万/mlと少ない、3,500万/ml未満ときめて少ないの3群に判定できる。
臨床試験の結果は、225サンプルの精液をSperm Check Fertilityを用いて試験した。96%以上のサンプルが正常範囲(>=2 x 107 sperm/ml), 少し少ない (5 x 106〜2 x 107 sperm/ml)と、きわめて少ない(<5 x 106 sperm/ml)に分類された。消費者テストの結果は、164例の消費者は「非常に使いやすい」と評価し、消費者と専門検査技師の回答とが95%以上の確立で一致した。
Sperm Check Fertilityの利便性について、Herr所長は「Sperm Check Fertilityは不妊でないかと思った夫婦が最初にスクリーニングとして用いる検査キットとして考案された。じぶま精子数が正常範囲内にあるか否かを確認したい男性にも有用である。夫婦は検査結果を見て、夫の生殖能力について本格的な検査を受けるべきか否かを判定できる」と述べている。

年齢を問わず成人男性の精子数が世界的に減少傾向にあるらしい。精子数が減少する現象は、俗に言う「環境ホルモン」の影響を受けているのか、それとも食生活や生活習慣などに原因があるのかは明確でないようだ。水圏生物では雌の雄化現象が顕著に観察されていると聞いたことを記憶している。生態系を揺るがすような忌々しきことと危惧される。

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