◆コイ科魚類 [Cyprinidae]

 硬骨魚類、コイ目、コイ科に属する淡水魚である。コイ科魚類は23属に分けられ、コイ、フナ、タナゴ、ムギツク、ヒガイ、モツゴ、ゼゼラ、ツチフキ、カマツカ、ニゴイ、モロコ、ウグイ、アブラハヤ、タカハヤ、カワムツ、オイカワ、ハス、ワタカ、ソウギョ、アオウオ、コクレン、ハクレンなど多種類の天然魚のほか、キンギョ、ニシキゴイのような鑑賞魚もある。
コイの原産地は中央アジアとされているが、現在はアジアとヨーロッパに広く分布する。一般に平野部の湖沼や河川のうち、流れのゆるやかな下流域に生息しているが、日本では古くから鑑賞魚として、色彩の突然変異種であるニシキゴイなどの品種が新潟県などでつくられている。また、食用養殖魚としても重要な魚種で長野県と群馬県では養鯉業が盛んである。