◆日本脳炎ウイルス [Japanese encephalitis virus]

 日本脳炎の原因ウイルス。日本脳炎ウイルスの中山株は、北里研究所病院に入院した患者(中山さん)の脊髄液より分離された。我が国では感染数は減少しているが東南アジアでは現在も流行し、ウイルス汚染地域は拡大している。ウイルスを保有するコガタアカイエカの媒介により感染する。ほとんどは不顕性感染で、50〜1000人に一人が脳炎症状をあらわす。潜伏期は5〜15日で 頭痛を伴う発熱、無菌性髄膜炎、典型的な急性脳炎の症状を呈する。致命率は20〜50%といわれている。自然界でコガタアカイエカにウイルスを供給する源としてブタが重要です。予防には不活化ワクチンが開発されています。
関連 ウイルス菌