◆リボゾーム [Ribosome(s)]

 原核生物と真核生物の細胞内にある微小器官で、タンパク質を合成する重要な役割をもっている。その組成はリボゾームのRNA(rRNA)とタンパク質である。それらは沈降係数(微小粒子の大きさや重さなどの基準となる値)から2種に分けられる。原核細胞のリボゾームは70Sで、細胞質内に分散している。真核細胞内のリボゾームは小胞体とよばれる膜状構造に存在している場合と、分散している場合があり、80Sである。また、それとは別にミトコンドリア内にもリボゾームが存在するが、それは約70Sである。
DNAの遺伝情報がメッセンジャーRNA(mRNA)へ転写され、mRNAの遺伝情報にしたがって、リボゾーム上でトランスファーRNA(tRNA)が運んでくるアミノ酸が結合してタンパク質(ペプチド)が合成される。

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