◆水生哺乳類の感染症 [Infectious diseases of the aquatic Mammalia]

 現在、細菌感染症が知られている水生哺乳類はクジラ、バンドウイルカ、サカマタ、アシカ、アザラシ、オットセイなど、ほとんどが水族館あるいは動物園で飼育されている動物である。例外としては、南米のアマゾン川に棲息している淡水イルカの細菌感染症がある。また、最近、シベリアのバイカル湖に棲息している淡水アザラシに病気が発生して問題になったが、その原因は環境汚染が引金になると考えられ、ある種のウイルスが疑われているが、まだ詳細は明かではない。
水生哺乳類のおもな細菌病としてはクジラのサルモネラ症、クジラ、バンドウイルカ、サカマタ、アシカ、アザラシ、オットセイのクロストリジウム症、敗血症、皮膚病の一つであるデルマトフィルス症などがあり、淡水イルカでは連鎖球菌症が知られている。

関連 クジラのサルモネラ症菌
関連 水生哺乳類のクロストリジウム症菌
関連 水生哺乳類の敗血症菌
関連 水生哺乳類のデルマトフィルス症菌
関連 イルカの連鎖球菌症菌