◆単純ヘルペスウイルス [herpes simplex virus]

 単純疱疹の原因ウイルスで、I(口唇)型とII(陰部)型の2亜型に分類される。ウイルスの伝播は、接触による感染で、コンタクトレンズを介した感染例も報告されている。ウイルスは、一旦感染すると三叉神経節や仙骨神経節などの神経細胞に潜伏する。疲労、妊娠、熱性疾患、その他が原因になってウイルスの増殖が再活性化され、口唇周辺や陰部など特定の皮膚部位に水疱を作る。この水疱が感染源となる。ワクチンなどの予防法は確立されていない。治療薬としてアシクロビルが用いられる。
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