北海道の内浦湾沿岸にあるウニ種苗センターでエゾバフンウニが大量に斃死(へいし)する事件がおきた。その原因が調べられたところ、すでに知られているビブリオ属細菌と似てはいるが、いくつかの性質が違った細菌であることが報告された。しかし、菌種は確定されていない。この細菌は年中海域に分布していると考えられ、ウニの選別作業が行われる5月末頃に、作業によってウニが傷き、衰弱することで、原因菌がウニの体腔内へ侵入し、発症するのであろうと考えられている。