◆溶血毒素 [Hemolytic toxin(s)]
溶血素(hemolysin)ともよばれるが、赤血球膜を破壊してヘモグロビンを溶出(溶血)させる細菌毒素をいい、免疫における溶血素とは区別される。ウェルシュ菌(パーフリンゴリジン)、破傷風菌(テタノリジン)、肺炎連鎖球菌(プノイモリジン)、セレウス菌(セレオリジン)、腸炎ビブリオ(耐熱性溶血素)、せっそう病菌(サルモリジン)、鰭(ひれ)赤病菌(エロリジン)などの病原細菌が産生する溶血毒素がある。また、ヘビ毒、ハチ毒のような毒性物質がある。溶血毒素は赤血球のほか種々の細胞も破壊する場合が多く、ブドウ球菌や緑膿菌の白血球溶解毒素(ロイコシジン)とともに細胞膜溶解毒素(cytolytic toxins)ともよばれる。
溶血
細菌毒素
ウェルシュ菌
パーフリンゴリジン
破傷風菌
テタノリジン
肺炎連鎖球菌
プノイモリジン
セレウス菌
セレオリジン
腸炎ビブリオ
耐熱性溶血素
せっそう病菌
サルモリジン
鰭(ひれ)赤病菌
エロリジン
ブドウ球菌
緑膿菌
ロイコシジン