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217.コーヒーとリウマチの関係. 10-24-2000.

「1日に4杯以上のコーヒー飲用者は関節リュウマチに要注意」という内容の研究報告がフィンランド国立公衆衛生研究所からリュウマチの専門学術雑誌に報告されました。喫煙、食事、コレステロールおよび体重が関節リューマチのリスクファクターとして示唆されていますが、コーヒーが注目されたことは有りませんでした。

臨床的に関節リュウマチを認められない男女6,809例を対象として行われました。関節リュウマチの患者にはリューマチ因子と呼ばれる特殊な因子が認められます。1日に飲むコーヒーの量がリュウマチ因子の陽性率と比例することが判りました。コーヒー飲用とリュウマチ因子陽性の関節リュウマチとの関連は、年令、性、喫煙、アルコール摂取、BMI(body mass index)、血清コレステロール値および学歴とは関係ないことが判りました。未確認のコーヒー成分、特にろ過してないコーヒー中のなんらかの成分がリュウマチ因子を出現させる引き金になるのかも知れません。

コーヒー飲用とリュウマチ因子陽性関節リュウマチとの関係は、コーヒー自体によるものか、あるいはコーヒー飲用と密接に関係するライフスタイルや食事因子によるものかは不明のようです。(Ann. Rheumatic Dis. 59:631,2000).

紅茶、緑茶、コーヒーやワインには、カテキンまたはポリフェノールと呼ばれる渋みが含まれ、この物質は健康に良いとされています。しかし、こに紹介した研究では、関節リュウマチとの関係からコーヒーの飲みすぎは避けた方が良いことを警告しているようです。私はコーヒー愛好者で1日に4杯以上毎日飲んでいます。控える必要があるのでしょうか、私自身も良く判りません。

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