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472. 歯は健康のバロメーター. 6-11-2007.
キーワード:口腔ケア 歯の数 有病率 糖尿病 認知症
 
70歳以上の老人の歯の数と医療費との関係
兵庫県歯科医師会が、兵庫県内に住む70才から89才のお年寄り、約2万7,000人を対象として、1カ月間に支払った医療費を調べたようです。自分の歯がゼロで総入れ歯の人は、20本以上自分の歯がある人に比べ、月額で約1万5,000円も高く医療費を支払っていることが分かったとのことです。
 
歯の少ない人ほど糖尿病や認知症など重い病気を抱え、医療費がかさむケースが多く、「歯が健康な人ほど元気でいられるということを示している。歯の大切さをアピールするきっかけになれば」と歯科医師会は述べています。
 
歯科医師会によると、歯の本数と幅広い疾患の医療費の関連を調べたデータは初めてという。6年前から国民健康保険団体の協力を得て、全国に先駆けて口腔と全身の健康の関係を調査してきました。80歳まで20本以上の歯を保つ「8020運動」の一環で、今回は2005年5月の診療報酬明細書のデータを分析した。
 
その結果、自分の歯が20本以上ある人と比べ、自分の歯がゼロの人は14,813円、1〜9本の人は6,656円、10〜19本は2,849円、それぞれ一カ月の医療費が高かった。
 
また、疾患ごとに歯が少ない人と多い人の有病率を比べたところ、糖尿病は歯ゼロの人のうち8.2%で認められたが、20本以上の人は7%でした、認知症は歯ゼロの人が1%に対し、20本以上は0.3%、心臓など循環器系疾患はゼロの人が5%に対し、20本以上は3%など、歯の少ない人の方が深刻な疾患を抱えている傾向がみられた。
 
脳梗塞や肺ガンなどでも同様の傾向であった。糖尿病の場合は、口腔内の菌との関連も指摘されているという。
 
歯科医師会は「歯が少ない高齢者は多い人より重い疾患を抱え、入院費や薬代がかさんでいることが裏付けられた。もっと口腔ケアに関心を持ってほしい」と話している。
 
私も虫歯の歯はそれほどないのですが、一昔前の表現では「歯槽膿漏」と言われは歯周病で段々と歯の数が少なくなってきます。歯がないと食べ物を咬むことが不自由になるたけでなく、色々な重篤な病気を抱え込む危険性が高いとの報告です。病気になれば、必然的に医療費の支払額も多くなることでしょう。健康や長生きは、歯の数からのようです。

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