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486. パソコン通じノロウイルスの集団感染. 1-24-2008.
キーワード:ノロウイルス、集団感染、パソコン、マウス、キーボード
 
米国疾病対策センターCDCは、コンピューターのキーボードやマウスなどを介して、下痢の原因となるノロウイスルの感染が拡大する可能性があると、注意を呼びかけています。
 
CDCの発表によると、昨年2月にワシントンDCの小学校でノロウイルスの集団感染が発生し、児童79人と職員24人の計103人が下痢などの症状を訴えました。
専門家が、汚染源を特定するために、ドアノブやトイレなど、小学校内の設備や機器の表面をふき取り調査をしました。その結果、一年生のクラスにあったコンピューターのマウスとキーボードから、下痢の原因ウイルスでうるノロウイルスが検出されました。
 
ウイルスに汚染されていたコンピューターは、このクラスの全児童が共同で利用しており、感染したある児童がコンピューターに付属するキーボードやマウスを使用したことでウイルスが付着し、このコンピューターを共有した他の児童に感染が拡大した可能性があるとしています。
 
結果としてCDCは、ノロウイルスの感染防止のため、頻繁な手洗いに加えて、複数が利用する設備や機器の定期的な清掃や消毒を勧めています。
 
ドアノブや医療機器を介してアデノウイルスなど抵抗性の強い病原ウイルスが不特定多数の人に感染が拡大したことは、これまでにも報告があります。「284.ドアの取っ手からも感染する」 「362. 眼のウイルス感染」を参照してください。しかし、コンピューターのマウスやキーボードを通してノロウイルスの集団感染の報告はこれまでに存在しないかもしれません。CDCは、設備や機器の消毒を勧めていますが、具体的な方法も教示してくれていたら、さらに良かったと思いました。国内の公共施設でもコンピューターは不特定多数の人達が共有する可能性は常にありますから、施設の管理者または衛生管理者は注意をした方が良いようです。

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