◆アンピシリン [Ampicillin]
抗生物質ペニシリンの誘導体でアミノベンジルペニシリンともいう。細菌の細胞質膜の透過性に優れ、グラム陽性菌、グラム陰性菌に広く有効な半合成ペニシリンの一つである。しかし、緑膿菌と肺炎桿菌には抗菌性が低い。また、ペニシリンの母核であるβ-ラクタム環を切る酵素(β-ラクタマーゼ)をもつ細菌にも抗菌性がない。尿中へ排泄されるので、臨床的には尿路感染症に有効である。
抗生物質
ペニシリン
細菌
細胞質膜
グラム陽性菌
グラム陰性菌
緑膿菌
肺炎桿菌