◆エビ、カニ類の病原原虫 [Pathogenic protozoa of shrimps and crabs]

 水産上重要な甲殻類、とくにエビやカニに寄生しておきる原虫病はおもにアメリカやフランスで知られ、しばしば大きな被害をもたらしたが、日本ではあまり研究されていない。ここではカニやエビに寄生する原虫を挙げる。
アメリカ東海岸やフランスでは、肉質虫類のヘマトジニウム(Hematodinium perezi)とパラモエーバ(Paramoeba perniciosa)がアオガニに寄生し、鞭毛虫類のパラノフィス(Paranophys maggii)がヨーロッパ・ガニに寄生して被害がでた例がある。
また、アメリカの東西海岸、メキシコ湾沿岸やミシシッピー川では微胞子虫類のアグマソマ(Agmasoma penaei)がシロエビとピンクエビに寄生し、2種のアメゾン(Ameson michaelis,A.nelsoni)がそれぞれアオガニとチャエビに、テロハニア(Thelohania duorara)がピンクエビに寄生したという報告がある。

関連 肉質虫類
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関連 原虫
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