◆偏性寄生性 [Obligate parasitism]
宿主生物の細胞を離れて生存できない性質をいい、そのような生物を偏性寄生体(obligate parasites)という。従来は人工培地で培養できない細菌を偏性寄生菌とされていたが、現在はらい菌と梅毒トレポネーマなど数種を除いて、ほとんどの細菌が人工的に培養できるようになった。微小な細菌であるマイコプラズマも人工的に培養できる。しかし、培地のみでは培養ができず、宿主細胞が必要で、このように培養はもっぱら高等生物細胞に依存せざるを得ない偏性細胞寄生体にリケッチア、クラミジアおよびウイルスがある。
らい菌
梅毒トレポネーマ
リケッチア
クラミジア
ウイルス
マイコプラズマ