◆ポリオキシン [Polyoxin]

 放線菌Streptomyces cacaoiによって産生される抗真菌(かび)性抗生物質。15種類があるが主な成分はA,B,Dである。真菌とくにイネの紋枯病菌(Pellicularia sasakii)に有効であるが、成分によって抗菌性が違い、ポリオキシン Dはイネ紋枯病に、ポリオキシン B,Lはナシの黒斑病菌、とくにアルテルナリア菌に活性が強く、果樹の病気に用いられている。人蓄や魚への毒性が低いので、有用な農薬用抗生物質の一つである。ポリオキシンの作用は胞子の発芽・形成阻止や菌糸の生育阻止などである。

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