◆魚類の病原真菌 [Fish pathogenic fungi]
魚類に感染して発病または障害をおこす水生真菌(水かび)で魚病真菌ともいう。また、それらの魚病を真菌性魚病または魚類の真菌感染症という。現在、おもな魚類の病原真菌として20菌種以上が知られている。それらは鞭毛菌類の中の卵菌類、ミズカビ科に属するサプロレグニア、ワタカビ、アファノマイセスなどが原因する水かび病菌、内臓真菌症菌や真菌性肉芽腫症菌がある。そのほか接合菌類のハエカビ目とされているイクチオフィヌス症菌、不完全菌類のフォーマ症菌や胃鼓脹症菌(カンジダ属)などである。しかし、現在のところ分類が明確ではないブランキオマイセス症菌、デルモシスチジウム症菌やオクロコニス症菌などもある。
魚病
鞭毛菌類
卵菌類
水かび病菌
内臓真菌症菌
真菌性肉芽腫症菌
接合菌類
イクチオホヌス症菌
不完全菌類
フォーマ症菌
胃鼓脹症菌
ブランキオマイセス症菌
魚類のデルモシスチジウム症菌
クロコニス症菌