◆グリセオフルビン [Griseofulvin]

 真菌の1種Penicillium griseofulvumの菌体から得られる抗真菌性抗生物質。この物質は真菌の成長菌糸を曲げて、その発育を抑制する作用がある。また、構造決定のあと全合成もされたが発酵で製造されている。この物質は経口投与によって皮膚真菌症に有効であることが認められ、おもに真菌症の水虫、たむしの内服剤として広く用いられている。その作用は真菌の細胞壁に含まれるキチンの生合成を阻害すると考えられている。

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