◆レプトスピラ [Leptospira]

 グラム陰性のコイル状の細長い細菌である。染色はスピロヘータなどと同様に非常に困難で、暗視野顕微鏡や蛍光抗体法で直接観察する。ウサギの血清を加えたコルトフ培地やフレッチャー培地などの人工培地で好気的に培養できる。
 レプトスピラによって起こる感染症をレプトスピラ症と呼び、日本でも中京地区から九州にかけて様々な地方病として発生している。代表的なレプトスピラに黄疸出血性レプトスピラがあり、ワイル病の原因である。