◆C型肝炎ウイルス [Hepatitis C virus]
ウイルス性肝炎の原因ウイルスの一種です。少しまえまでは非A非B肝炎ウイルスと呼ばれていました。現在でも培養ができないウイルスの1つです。ウイルス遺伝子の一部が解析されC型肝炎ウイルスと名付けられました。
ウイルスの伝播は、主に母児感染、輸血で感染する。日本人全体の約2%がキャリア−といわれ、現在輸血後の肝炎の大半を占めています。ウイルス感染後2週間〜6ヶ月の潜伏期を経て発症し、急性肝炎が完全に治癒せずにウイルスを保有したまま慢性化することもあります。肝硬変、肝細胞癌に進展する率が高いといわれています。ワクチンなどの予防法は確立されていないが、治療薬としてインターフェロンが用いられる。