◆水生爬虫類、両生類の感染症
[Infectious diseases of aquatic reptilia and amphibian]
感染症が知られている水生爬虫類にはウミガメとスッポンで、両生類ではカエルでいずれも細菌感染症である。ウミガメの肺炎、スッポンの出血病およびカエルの赤肢病が知られ、これらは敗血症で魚類の鰭(ひれ)赤病菌と同じ運動性エロモナスによる病気である。そのほかウミガメには結核に似たマイコバクテリウム症があり、この原因菌は、本来、鳥類や哺乳類の結核菌(Mycobacterium avium)や魚類のマイコバクテリウム症菌(M.fortuitum)と同じ細菌である。
水生爬虫類、両生類の敗血症菌
水生爬虫類のマイコバクテリウム症菌
魚類の鰭(ひれ)赤病菌
鳥類や哺乳類の結核菌
魚類のマイコバクテリウム症菌