◆腸球菌 [Enterococcus faecalis]

 以前はレンサ球菌に分類されていたが、現在は糞便レンサ球菌(Streptococcus faecalis)とも呼ばれる。腸球菌は、溶血性はないが、6.5%の食塩の存在下で増殖でき、更にpH9.6のブイヨンの中でも発育できる、抵抗性のある菌である。名前の通り、連鎖状に連なり、連鎖の方向に少し膨らんでみえる楕円形の球菌で、鞭毛を持たない為に運動性はない。ヒトや温血動物の糞便から検出され、尿路感染症や感染性心内膜炎の患者からも検出される事もある。
関連 レンサ球菌