◆トキソイド [Toxoid]

 細菌毒素のようなタンパク質性の毒素を熱やホルマリン、グルタルアルデヒドなどの処理またはジアゾ化して無毒化し、免疫原性を保持している毒素をトキソイドといい、その操作をトキソイド化という。フランスではホルモールトキソイドはアナトキシンとよばれている。製剤化されているものにジフテリア菌、破傷風菌、ボツリヌス菌などのトキソイドがあり、それらの疾患の予防(接種)のために多くは混合して使用されている。また、トキソイドの免疫原性を高めるために、アルミニウム塩やカルシウム塩などを加えて不溶性にした沈降トキソイドもある。

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