◆ヨーロッパ・ザリガニのアファノマイセス症菌
   [Aphanomyces astaci]

 アファノマイセス症はヨーロッパで天然のザリガニに大流行して、大量に斃死(へいし)した例がある真菌病(かび病)である。その原因菌はサケ科魚類の水かび病菌の一つやアユの真菌性肉芽腫症菌と同じ属の真菌で、ザリガニの体組織内で発育する。その症状もそれらの魚類の真菌症とほぼ同様である。原因菌は鞭毛菌類(以前は藻菌類の1群)の中の卵菌類のミズカビ目、ミズカビ科のアファノマイセス属の1種でその性質も水かび病菌に似ている。

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