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330. 糖尿病と痴呆. 9-17-2003.
 
米国シカゴにある長老派教会聖ルカ医療センターの神経科学の専門医アルバニタキス博士は、第55回米国神経学会集会で「糖尿病患者はアルツハイマー病を発症するリスクが高く、また認知機能速度が減退することを見つけ出した」と発表しました。
 
修道会研究に参加した比較的年齢の高い修道女や司祭、修道僧の869例を被検者とし、糖尿病とアルツハイマー病との因果関係を8年間にわたり調査しました。治験開始時に痴呆の発症者はいなかったのを確認してあります。8年間の観察結果は、869例中125例(14.4%)が糖尿病になりました。また141例(16.2%)がアルツハイマー病を発症したのです。このリスクは、脳卒中の既往やアポリポ蛋白質Eとは関連していなかったようです。
 
アルバニタキス博士の発表によると、糖尿病患者は対照群に比べ、アルツハイマー病の発症リスクが73%も高いことが示された。その後の分析では、年齢、性、教育のみならず認知の治験開始時レベルも調査したところ、糖尿病患者は認知機能速度の減少率が対照群に比べ51%も高いことが判りました。
 
精神生活の水準が高く、暴飲暴食もなく食事もそれなりに質素であると思われる修道女や司祭、修道僧であっても、「869例中の125例が糖尿病を141例がアルツハイマー病を発症した」との調査報告について私は意外に感じました。日本国内でのこの類の調査結果は存在するのか判りませんが、米国人と日本人とに差があるとしても、糖尿病患者はアルツハイマー病を発症するリスクが73%も高いとは驚きを感じます。「糖尿病は万病のもと」と昔から言われていることに実感を覚えます。皆さん糖尿病にならないよう常日頃から暴飲暴食や不摂生に注意しましょう。

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