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349. ピロリ菌とお茶.2-29-2004.
 
お茶などに含まれているカテキンは、抗菌作用、抗酸化作用や抗ガン作用などを示すと言われています。緑茶の産地の人々が常に上質のお茶を飲んでいるとは限らないでしょうが、緑茶の産地の人々には胃ガンや胃潰瘍が少ないこと、更にピロリ菌の感染陽性率も低いことが知られています。またココアを毎日飲用する人ではピロリ菌の除菌成功率が高いとなにかの雑誌に掲載されていたと記憶しています。  
昨年(2003年)に開催された日本消化器病学会で日本大学の佐藤秀樹博士らは、カテキンがピロリ菌の除菌に有効に作用することを報告しています(Medical Tribune 5月22日、2003年号)。ピロリ菌(Helicobacter pylori)は、胃炎や胃ガンの原因となることは広く認められている現象です。ピロリ菌の感染が認められると、抗生物質による除菌治療が施されます。通常は、3種類の抗菌剤を用い、85%の人が除菌されるようです。
佐藤先生らの研究では、最初ラットを水に浸すことによるストレスで胃粘膜に障害をおこす実験動物モデルでカテキンの効用を検討しました。カテキンを含む水を自由に飲ませたら、カテキンを与えない対照群に比べ、胃粘膜障害の程度がカテキン濃度に依存して有意に改善される成績が得られた。そこで次に、カテキンを1日1グラムを4週間経口投与してピロリ菌の除菌率を臨床的に検討した。カテキンだけを投与した10例では除菌率は20%にとどまった。抗菌薬3剤併用療法による除菌率は約80%でありました。ところが抗菌薬3剤併用療法に加えてカテキンを投与した35例では全例除菌に成功し、除菌率は100%でありました。このことからカテキンによる除菌率の向上が期待できると考えられたという。
 
 
日本人とピロリ菌との関係は、年齢が高くなるほど感染率が高くなる。ある年齢に達すると殆どの人が感染しているのであるから、除菌する必要は無いのではとの意見もあるようです。しかし、感染者全員ではなくても、ピロリ菌は胃炎や胃ガンを引き起こす原因となり、除菌できると胃がスッキリすると言う人も多々いるようです。佐藤先生らの研究では、薬剤のみを服用するよりカテキンを併用すると除菌効果が高くなるようです。カテキン1グラムは普通の煎茶の何杯分に相当するのかは判りませんが、お茶をユックリと飲むことは精神衛生的にも効果があるようです。

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