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360. まな板の消毒法. 5-27-2004.
 
まな板用の消毒剤
梅雨の様子が気になる季節となりました。湿度が高くなる梅雨期には、カビが生えたり細菌が殖えたりと不衛生になりとかく一年で一番に不快な季節となります、また場合によっては食中毒の多発する時期でもあります。
 
今年はどうしたことか台所、流しやまな板などの消毒についての問い合わせが意外に多いのに驚いています。簡単に言うと「まな板を清潔に保つための方法を教えてください」との質問が多いのです。その人たちは、もちろん抗菌処理してあるまな板を日常的に使っているのですが、どのような効能の消毒剤または除菌剤をもちいてまな板を清潔にするのが良いのかを知りたい訳です。
 
まな板を清潔にする抗菌商品または除菌商品がスーパーなどでは沢山売られているそうです。まな板を清潔にする力が仮に同じでも、まな板やそのような商品は毎日使用するのですから、化学薬品がまな板の表面に残留するのが少なく、更に子供の健康に対して障害が少ない商品が望ましいと誰しもが考えるわけです。どの商品と商品名は挙げられなくても、塩素系が良いとかアルコール系を推薦するとか忌憚のない意見を聞かせてもらいたいというのです。
 
話題は少し飛びますが、近頃医療事故が頻発しています。溶液で希釈したものを静脈内に点滴で時間をかけてユックリと入れるべきものを、間違って静脈に直接に注射してしまった、その結果心臓の運動が停止して患者さまが死亡してしまったという類いです。この事故の場合は投与する薬剤の量は正しかったのですが、ある事故の場合は三倍量間違って多く注射してしまったという事故も報道されていました。
 
ここで私が言いたいのは医療事故の原因の話ではなく、医療機関で使用している正真正銘の良薬でも、投与の仕方または投与量をま違えただけでも『薬が毒』となってしまう現実を認識して頂きたいのです。アルコールも飲み方によっては身体に毒となるのでは判っていますよね。
 
まな板を清潔に保つ方法
木製のまな板でもプラスチック製のまな板でも包丁による傷が表面に無数に出来てしまいます。包丁傷のミゾに動物や魚介類の肉や汁が付着して、時間がたつとそこでバイキン君が元気よく増殖するのです。まな板が強い抗菌剤で処理してあっても使い方が悪いと抗菌性は発揮されません。しかし多くの調理をする女性はまな板の表面でバイキン君が増えないように薬剤をフリカケたいのです。バイキン君が増えないようにすれば良いものを、殖えるようにしておいて消毒剤を使うのは道理に合いません。
 
まな板も自分の手もある意味では同じで、薬剤を使うのでなくバイキンが殖えなくすればよいのです。使用後のまな板を石鹸をつけた「タワシ」などで表面をよくこすり、水道水できれいに流し去る、ある程度水を切ってからティシューを広げて表面を覆い、そこに食酢を少量フリカケ(流れない程度)、15分間ていどそのままに放置します。食酢を水道水でよく流し去り、まな板を乾燥するように立てておきます。これで特別な薬剤やお金を使わなく済み、健康に対する作用や害など余計なことを考えなくても済み、その上まな板はキレイニなるはずです。
 
包丁傷のミゾに動物や魚介類の肉や汁が付着していなければ、バイキン君も餌がありませんから殖えない筈ですし、仮に普通のバイキンが少数付着していても食酢で殺されてしまう筈です。このようなやり方が健康にも環境にも優しい方法と思います。質問者には、こんな内容の返事を書いています。

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