◆風疹ウイルス [Rubella virus]
風疹(三日ばしかともよばれる)の原因ウイルスである。ウイルスの伝播は、飛沫による感染で、潜伏期は約2〜3週間です。ウイルスの排泄期間は発病前後各1週間といわれている。ウイルス感染後、リンパ節が腫脹し、37〜38℃の発熱と発疹が主たる症状で、普通は数日で治る。初春から夏にかけて流行することが多い。
妊娠中に感染すると、子宮内で胎児がウイルスに感染し先天性奇形児、先天性風疹症候群の新生児を出生の原因となる。先天性異常は白内障、難聴、心奇形が多くみられる。予防は弱毒生ワクチンで、女子中学生への風疹ワクチン投与の成果で妊娠可能年齢層の風疹抗体保有率は上がりました。