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408. ブタのレンサ球菌による集団感染. 9-15-2005.
 
中国政府(衛生部と農業部)は、ブタにおけるブタレンサ球菌Streptococcus suisによる感染の集団発生に関連して、ヒトでの集団感染を世界保健機関(WHO)と国連食料農業機関(FAO)に報告した。
2005年6月24日から7月21日までの約1ヵ月間にかけて、原因のハッキリしない患者20例が四川省資陽市で発生した。WHOは7月22日に報告を受けたが、既にこの時点で患者20例中9例が死亡していた。それ以降四川省内の11の県で類似の症例の報告が中国衛生部に引き続き寄せられている。ほとんどの患者は、成人男性の農民である特徴がみられた。発病または死亡したブタとの濃厚な接触がヒトへの主な感染源であることが示唆さされています。
四川省は、中国で最大規模の養豚地域のひとつである。四川省で発生したブタの集団感染ではブタレンサ球菌Streptococcus suisが検出されています。これまでに総計206例の感染が報告され、感染者のうち38例は既に死亡し、18例はきわめて重症である。感染者の27%が死亡または重症となることが判りました。
感染者の症状は、高熱、倦怠感、悪心、嘔吐などで、重症例ではさらに髄膜炎、皮下出血、昏睡が認められるようです。潜伏期間は短く、発症すると疾患は急速に進行するようです。感染のヒトからヒトへの伝播を示唆する証拠はいまのところ認められないと言われています。
 
人間に感染する微生物を教育研究する医療系学部では、ブタのレンサ球菌Streptococcus suisについて勉強する機会はほとんどありません。ブタを中心とするにしてもヒトにも感染する微生物であれば、人畜共通の感染症として我々も勉強します。このような背景から、私の身の回りにある教科書にはブタレンサ球菌についての記載が記載がありません。この菌についてはいま調査しています、詳細がわかりましたらなにかの折に紹介させてもらいます。
さて1999年にマレーシアにブタを介したウイルスによる感染が起こりました。ブタのウイルスについては、139.マレーシアの新しい脳炎. 4-17-99249.新しいウイルスによる脳炎. 7-5-2001で紹介しています。興味のある方は読んでみてください。

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